自己紹介

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中高といじめられて6年間を過ごしましたが、なぜか小中高と12年間皆勤賞。(馬鹿) 36才の時、慢性骨髄性白血病が発覚!(驚) 以来、投薬で現在進行ストップ?中の相棒(白血病)と人生歩んでます。身体がダルい日も結構ありますが、心のバロメータがMAXなら大丈夫(多分) だから、人生楽しんで、最後のときは 「楽しかったぜよ」 と親指を立てて棺に納まるのが最終目標!! だから、ウッキウキワクワク探しの旅を進行中。 ちなみに、名前の「天道志」はてんとう虫がお天道様に向かって飛ぶ事からついた名前なので、お天道様に向かって志を大事にしたいと付けました!! 仲間達に支えられて、生きる喜びを楽しんでます。

2011年7月6日水曜日

大好きは嬉しい

【大好きは嬉しい】№680


山元加津子さんの心に響く言葉より…


「かっこちゃん、大好きは嬉しい?」

前に勤めていた学校にいたシュウくんが、ある日突然こんなことを聞いてきました。

私は、「大好きは嬉しいね」と答えたら、今度は「嫌いは悲しい?」って聞くんです。

「そうだね、嫌いは悲しいね」と言ったら、畳み掛けるように「大好きはどうして嬉しいの」って聞いてきました。

私、そんなことはいままで考えたこともなかったので、

「そうだね、どうして嬉しいのかな。もし分かったら教えてね」ってずるいんですけどそう言いました。



カオリちゃんという中学二年の女の子がいました。

言葉を話すことができないお子さんで、笑ったり泣いたりとかいうこともほとんどなくて、いつも教室の隅にぽつんと独り立っていました。

お母さんの連絡帳には以前こんなことが書いてありました。

「…カオリに障害があると分かった日から、一度でいいから私のことを「ママ」と呼んでくれたらとずっと願っていいました。

繁華街で迷子になっても、誰を探すわけでもなくスクランブル交差点のど真ん中で独りぽつんと立っているカオリを見た時、あぁ、この子は私のことを「ママ」となんか絶対呼ばないんだと思いました。

だから、お話するための練習はこの子を苦しめるだけです。

私はカオリがしゃべることはもう夢にも見ないし、少しも望んでいません。

そういう練習をすることは絶対にやめてください」


私はカオリちゃんと一緒にいるうちに彼女のことが大好きになって、放課後にお別れすると、次の日の朝にまた会うのが楽しみでしょうがないくらいになりました。

カオリちゃんも私のことが大好きになってくれたんじゃないかなと思います。

笑ったり泣いたりすることが全然なかったのに、私がそばにいる時はニコニコ笑ってくれるようになって、悲しいときには涙を見せてくれるようにもなったんです。


そんなある日、教卓の隅に無造作に置いてあった分厚い本が、何かの拍子にどさっと床に落ちたんです。

そしたらカオリちゃんがびっくりした顔で目をまんまるにしました。

私は本が落ちちゃったねという意味で「あぁ~あ」って言ったんです。

そしたらカオリちゃんが私の顔をじっーと見つめて、ゆっくり口を開いて「あぁ~あ」って言ったんです。


カオリちゃんがしゃべった!

私はもう本当に嬉しくなって、その場でくるくる回って喜びました。

でも…、私は根が欲張りなんですよね。

「あ」が言えたのなら、「い」も言ってほしいと思ったんです。

ですからカオリちゃんに「い」って言ってみてくれる、と言いました。

カオリちゃんはじっと私の顔を見て、「い」って言ってくれたんです!


もう本当に涙が出るくらい嬉しかったんですけれども…

私すごい欲張りなんですよね。

やっぱりどうしても言ってほしい言葉があって。


「カオリちゃんママって言って」と私は言いました。

カオリちゃんはまた私の顔をじっと見つめて、口に手を当てて「ママ」って言ってくれたんです。


私はすぐにお母さんに電話をして、きょうどうしてもお話したいことがあるので、のちほどお家にお伺いしてもいいですかとお聞きしました。

お家にお訪ねして、私はきょうカオリちゃんがしゃべったことを切り出しました。

それまであんなにニコニコしておられたお母さんの顔がみるみる険しくなっていったんです。


そして怒ったように私を睨(にら)んで「お願いしたはずです」とおっしゃいました。

「私はもうカオリにしゃべってほしいなんてこれっぽっちも思ってないんです。

そういう練習をさせることがどれだけこの子を苦しめるのか、お話したはずです。

信じていたのに残念です」


私は必死になって、「お母さん、そうじゃないんです」って言って、カオリちゃんに向かって「カオリちゃん、お母さんのこと呼んで」ってお願いしたんです。

カオリちゃんは、こんどはお母さんの顔を見て、甘えるように、でもはっきりとした声で呼んでくれたんです、「まぁま」って。


お母さんの目がみるみる涙でいっぱいになって、その涙がポロポロこぼれ落ちていきました。

カオリちゃんをきゅっと抱きしめたお母さんは、「カオリ、ありがとう」って二度繰り返してから、声を上げて泣いておられました。


最初にカオリちゃんと出会った頃、言葉をしゃべってほしくて頑張って働きかけたけど、ちっともしゃべってくれませんでした。

その時はその理由が少しも分からなかった。

私はまだなんの関係もできていないうちから、カオリちゃんに話すように頼んでいました。


「大好きは嬉しい」という言葉は、どうしてもできなかったことも、勇気を出して乗り越えることができたり、あるいは生きていく希望が持てたりする、まさに魔法のような、宝物みたいに大切なものなんだなって、そう感じています。

(5月度致知読者の集いの講演より)

『月刊 致知 8月号』致知出版社



人は感じてしか動かない。

だから、「感動」という言葉がある。

理屈や説教や命令では一歩も動かないのだ。

相手が信頼し、共感し、納得し、そして動き出したくなった時だけ動く。


この人になら、何を話しても、自分をさらけ出しても大丈夫、という信頼を得るには時間がかかる。

どんな人間関係でも、まずお互いの信頼が第一なのだ。


「嫌い」と言われて、近づく人はいない。

信頼の第一歩は「大好き」になること。


「嫌い」は悲しい、「大好き」は嬉しい。




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